ニュース・お知らせ

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DATE
2017/11/14

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困難事例のひとつの終わり

施設からの相談案件は厳しい内容の成年後見申立依頼だった。

親族同士の外から分からない問題が垣間見えて、その内容を知らされない。

つまり、成年後見制度を活用して不採算部分を成年後見人に丸投げするような印象を持った。

簡単に言うとご本人の財産的なものなどを家族が握り、負債の処置だけを成年後見人に委ねようとする意識が垣間見えていた。

取り扱いをどうするか、部内で何度か話し合いある程度の方向は決めていたのだが、それは、私どもが正義を貫く姿勢を確認したに過ぎない。

家族とて、悪気のある人たちではないのはよく分かるが、不採算部門を委ねれば生活が崩壊するのが目に見えている。

家族を切り離して、ご本人だけの生活を考えれば維持されないことはない。

その際、ご本人の財産をご本人に返還して貰わなければならない。

曖昧な部分を包括して、多くの家族は生活が成り立っている場合が多い。

その生活を破壊して、ご本人の生活だけを維持することは本意ではないので呻吟していたのだ。

それが、あっけない幕切れを迎えた。

ご本人が余命幾ばくも無くなり、後見申立に堪えられないことが報告されて打ち切りとなった。

その後の問題解決にも、機会を提供し安心感を持って貰った。