ニュース・お知らせ
後見申立人となって頂く福井県に住む親族のお宅に伺った訳だが、いつもの事ながら金銭では得られない私自身の人間形成に大きな示唆を頂いた。
特に、今回は強く強く胸に刻み込んだ。ナビに細かく現れない山峡の地域だったが、Googleの航空写真に出てくる建物の名称を手掛かりに何とか到着出来た。
突然来た私どもを信用して頂き、申立人の立場と大阪家庭裁判所にご足労頂くことなど事務的な説明が終わる。
大阪で暮らし、成年後見を申立に至った事情に話は移り元気だった時代の交流や父子が揃っての申立に感情が抑えきれず声が詰まり、涙ぐむ。
私が後見人を受任するに当たり、必要があれば自費で被後見人の縁者に会って、そこで過ごしたであろう幼い頃や故郷を離れる迄の生き様を見聞きする。…
その被後見人の人生の記憶を教えて頂くことによって、これからの被後見人に対する思いを醸成する事が出来る。そうする成年後見人が不正をする意識になる訳がない。その継承が出来るかが課題になる。
父子同時後見申立なのだが、お子さんの発症するまで最高学府にて勤しんでいたとは初めて触れる情報だった。
父子同居であったが、親の入院により大きくバランスが崩れたのを聞き、あの名作『砂の器』で父子が引き裂かれるシーンを思い出した。
いずれにしろ1秒も無駄にならない時を頂き帰路に着いた。




![[画像]市民後見センターおおさかキャラクター](/images/common/character.gif)