ニュース・お知らせ
被後見人の夫が亡くなる前に、地域包括支援センターから相談があった。
奥さんは認知症状が現出し、日常生活が困難になった。
大分前に入院した夫は、奥さんの異変に気付かない。
毎日病院へタクシーを使い、多くの荷物を抱えて連日病院に通う。
夫の前ではそつない面を出すが、医療関係者が異変に気付く。
看護師長を交えて善後策を話し合うが、突然、訳の分からない私どもが夫に関わっても当然の如く、申立てをすることに到達できない。
誰にでも金銭を渡そうとする奥さんの症状に、近所の人も気付きはじめる。
情報が地域包括支援センターに集約されるが、その対応の相談があっても申立人に夫がならないと審判の申立てが出来ない実情で手をこまねいて時間が経過。
数か月後、話さえ拒否していた夫が他界。
通帳を管理しているのは奥さんだが、残高があるのは夫名義。
口座が閉鎖されると、葬儀代も日常生活もたちまち滞る。
遺族年金を得ても不足があり、市役所と相談して一時的に保護扱い。
成年後見審判申し立て後、成年後見人に選任される。
遺産分割協議書の作成など初めての領域に入り、奥さんとは面識のない二人の相続人と分割協議を経て協議書を作成。
続いて、銀行との折衝を経てこの日やっと預金を開けて分割した金額を支払う手続きのために、成年後見人への名義変更と諸々の手続きを行う。
その時間拘束1時間半なので、短い方か。
銀行も慣れて来たような気がする。
夕方、東大阪市石切地区在住の元施設管理者がリタイヤ後に地域に貢献する活動を立ち上げたいと相談があり、来週、伺うことに。




![[画像]市民後見センターおおさかキャラクター](/images/common/character.gif)