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遠くからの、特に県外からの相談が続いている。
この大阪に親を残して県外で働いている方は大勢いると思う。
そのような方からの相談があり、対処した。
特に「後見」という言葉が一般化しつつあることは歓迎するが、端的にそこにたどり着くことに懸念を抱いているので、後見知識の一般化を目指している。
ケースは、近くに親族がいない親が認知症になってしまったという思い込みが多分にあり、日常生活費の銀行からの引出しをする行為の相談だ。
後見という枠の中だけで判断せずに、多くの方途がありそれを判断するのにご本人の直接面談を求めた。
担当ケアマネジャー同伴で、一時的に入所している施設を訪問してご本人への面談をした。
結果、会話は成り立つ、生年月日も言える、自分の氏名もキッチリ書ける。
私が遠方のご家族、ケアマネジャー、施設管理者に対して
「文字を書く事ができますか。自分の名前は書けますか。」
と、聞いても分からないとの返事で、目の前で書いて貰った。
立派な書き方で、きっちり書けた。
少しの間、家族のことや息子さんのことなど聞いた。
会話も成り立つので、委任状を作成してそれによって手続きをすることにした。
銀行の様式を取り出して、ご本人の住所や委任する遠方に住んでいる親族の住所氏名を書いて貰って署名をし、送付することにした。
認知症と思い、遠方から親のところに来た時に通帳と印鑑を預かって帰ったのだが、毎月もたらされる介護サービス利用料などの引き出し手続きができない預金はあるが、家族の負担が生じてきて将来を考えて成年後見の相談があった。
その手続きは長期間を要するので、今して欲しいことなど優先順位を立てて取り敢えずそのサポートをする。
勿論、無料サービスだ。
次は後見の申立てをする準備に入る。
ご家族が家庭裁判所などに行って、相談して頂いた資料を見てその手続きは勤労者には無理との判断をされた。
一般化するとは、そのような判断がなされるとの前提だ。
専門家の必要性が自然と高まり、潜在的な必要とされる方が掘り起こされるのだ。




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