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長い、余りにも長い時間を要した簡易保険の請求が今日やっと手付きを終えた。
あとは、振り込みを待つばかり。
この方の成年後見人として受任してから、考えてみるともうすぐ1年になる。
その間、最初は、民間業者の再開発の立ち退き交渉。
相手は、その立ち退き交渉専門の業者。
弁護士から、法的にその専門業者は交渉する権限の無い者だとのアドバイスを貰って居たが、近隣の住民は次々立退料を貰って転居しついに一人だけ残ってしまった。
それでも、弱みを見せずに、その交渉期間の家賃を免除を条件に被後見人の代理人として交渉開始。
2か月後にまとまったが、別に駆け引きをしていた訳ではなく、寝たきり上に脊髄の手術ミスで体調がすぐれずにその引っ越し先も限定的だったのだ。
結果的に他の住民の倍の三桁の立退料を受け取り、そのうえ、2か月の家賃も免除されて私の後見人としての責任ある仕事が始まった。
真面目に夫婦二人きりでコツコツと生きて来た証として、多くの未実現資産を持っていた。
その手続きは、余りに膨大で、同時に私スキルアップに繋がった。
遺族年金手続き、生命保険相続手続き、預貯金の相続手続き、それらだけでも、大手生命保険会社、中小生命保険会社、損害保険会社などと都市銀行、地方銀行、ゆうちょ銀行、JAバンクなどで、その内容も多岐に亘る。
生命保険は、相続手続きをとり生命保険金請求は勿論、満期金の預り金請求、遡って入院特約の請求など。
加えて、損害保険は重複して勧誘を受けた火災保険の解約手続き、入院特約の時効を超えた請求による総合病院から入院証明書請求をしながらなど。
保険会社は全て東京本社の指示による処理で、ひとつひとつが3か月以上の長期間で解決するようだった。
銀行関係が一番後回しになったが、相続関係が余りにも各行の対応がまちまちで何度も往復する。
相続の証明書の内、亡くなった夫の原戸籍の原本が膨大な量の上に1通しか無いので、それの使いまわしをするために時間が掛かる。
ゆうちょ銀行でも、同時に郵便貯金と簡易保険と相続手続きを開始したが同じ系列なのに窓口が違っただけで受け付ける基準が異なり、申請書を受領に至るまでの期間が2週間も異なった。
地方銀行はもっと大変。窓口の対応する者が少ないうえに、何度も訪問しその1回当たりの時間も半日掛かりだ。
それでも解決せずに、すべて本部に問い合わせしながらの進み具合。
何で高齢者が外国債券に投資しているのか、など疑問もあるがとにかく解約し現金化。
自動積み立てが、5年以上放置してあったものを打ち出すと膨大な量の書類とともに多額の積立金があることが判明。
これでも、まだ、道半ばだ。




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