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DATE
2015/04/10

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後見申立ての時の、ご本人の変心に疲労困憊

朝一番しか予約が取れない事態になって、それもひと月も待たされた挙句に。
それまでの面談でも、この後見制度を活用するという事は金銭管理を中心にご本人も要望していたし、何度も地域包括支援センターの人権担当者やケアマネジャーなどがお話になっていた。
当然、自宅から裁判所に移動する車両の中でも十分に納得されていたというのに。
いざ、面談室で書記官が来て面と向かって話し始めると、認知症状を発揮して不安を言葉にした。
いま流行りの
「意味分かりませ-ん。」
認知症状が有っても、防御する心は十分に残っている。
最初から数分で、疑問を挟んだ書記官が立って室外に。
代わりに調査官が来て、私、後見人候補者(当NPO法人理事)、地域包括支援センター人権担当者、担当ケアマネジャーが室外に出されて、ご本人だけ残る。
20分程度話が行われた。
調査官が外に出て、
「これから裁判官を交えて話し合いをしますので、暫くお待ちください。」
つまり、自分がここに何故来たのか以前の、ここがどこであるかが分からないというご本人の言葉に、本人申し立てが有効なのかどうかの判断だ。
既に認知症状が出てから数か月経過している。
進行が速い。
30分の審議が行われていた段階で、私の思いでは既に次の段階。
つまり、唯一の親族が居るのでその方に申し立ての申請者になって貰う事だ。
審議が終わって、案の定却下、つまり取り下げだ。
その取り下げ書類がご本人に提示された。
しかし、その書類の意味をご本人が聞いて書記官が説明をする。
しかし、意味分からないとしばし署名を拒否していたが、その説明が分からないのに署名させようとする行為と、申立てが意味分からないので受け取れないと言う決定と同じような気がするのだが。
申立書は無効で、取下書は有効という矛盾。
ここに署名して、という言葉に続いて今日の日にちも言われて、その通りに書きながら
「あとから書かない方が良かったと後悔するようなことは無いのかね。」
と、言いながら不承不承に書いたご本人。
終わってから、ご本人が
「こんなに沢山の人に来て貰って悪いことをしたかな。」
と、後見人候補である当NPO法人理事に何度も言って居た。
ちゃんと分かっていたのだ。
2時間に及ぶ対応で、結果が得られずに疲れたので、帰りに豚カツを注入した。
戻ってから、地域包括支援センターより親族の方に連絡されて、私とお話させて頂き、面談して申し立てをして頂くこととなった。