ニュース・お知らせ

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DATE
2015/03/10

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後見相談への限界

2週間ほど前に、地域包括支援センターを通じて病院中の方のご家族の後見相談があった。
夫が入院しており、妻が見舞いに来る光景は毎日見られるとのことだった。
しかし、夫が入院して妻が孤立し親族も居ない状態が続き、認知症状が現れて来て悪化を食い止めたい、金銭管理の問題を解消したいとの思いからの病院からの情報だった。
加えて、妻の近隣の住民からの地域包括支援センターへの相談もあり、後見申し立ての道を探るべく入院中の夫への見舞いを兼ねて訪問した。
病院内での日常のトラブル、特に他の入院患者及び見舞いに来た方を巻き込んでの物取られ症状が報告された。
多額のタクシー代を使っての毎日の見舞いの不要な散財など。
後見の事前の話もしていない中での、夫の理解を得るお話は難しい。
鼻から拒否されて、後日に持ち越した。
そして、昨日、病院の相談員からの報告と相談だ。
妻の症状の悪化が顕著になり、加えて夫の転院の手続きなどが予定されているので、どうしたら良いかとのことだった。
問題の夫の理解がなされていないと言う。
申立するとなると、夫ということになるのだが、病院側も夫に妻の行状を伝えていないので、妻の異常が分からない。
夫が理解をして、又はその行状を知ることが出来るように配慮して貰いたいとのお願いするほかない。
全くの第三者である私が突然話をしても、理解して貰うのは無理である。
折角、周辺の病院関係者、地域住民が気付いていながら、情報を得ながら対応できないのは残念至極。
バラバラのそれぞれの関わりの有る方たちにインテークを丸投げするのではなく、何らかのシステムやマニュアルを作る必要がある。