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DATE
2015/02/26

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困難事例中の困難事例の相談に答えが出ず

中部地方の後見センターから引き継ぎ後見相談があり、そのアセスメントがご本人の入院先である大阪市内の総合病院で行われた。
ご本人が大阪にて発症した疾病によって、失語症、記憶障害が発生。
ご両親が中部地方から出て来られ、同席の上面談。
後見の申立は最後の手段で、即効性が無いことを説明し、その基本的な情報を提供した。
いつもだが、どうして相談窓口の方は基本的な情報、つまり制度の概要程度を話をしていないのだろう。
そのうえ、「後見」と安易に言う。
今、目の前のご両親の今して欲しいことは、入院経費の支払いがご本人の口座に振り込まれている保険金で支払いたい、という思いの解決だ。
ご本人が言葉が話せない、記憶が無い、銀行での必要な手続きが出来ない。
委任状も掛けない、新たな口座も作れない、勿論、預金引き出しも出来ない、本人証明も出来ない。
たとえ、ご両親だという証明があったとしても、ご本人の意思の確認が出来ないのではどうしようもない。
この現実に、暗証番号の変更、振込先の変更、本人同行の上現金にて受け取り、などの考えが浮かんだが、私の勝手な思いでしかないので取り敢えず二人の保険関係の知人に電話した。
二人とも、出られなかった。
遠方から来ている両親の長い逗留は厳しいという事情があり、身体的な問題は片麻痺が発症して居るだけで外出は困難ではないという感じであるので、本人同行の上銀行にて事情を話をして、手続きが可能か相談して貰う事を提案する程度だった。
色々な事態に遭遇して、まだまだ勉強が不足していると感じた。
後見人となるには、この保険と金融の分野が欠落している。
手が出せないのはおかしいと思うので、約款や条文などの精査の必要性を強く感じた。