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2014/11/29

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成年後見制度、劇で知って 本別で来月6日、町民が創作

北海道新聞11月27日

【本別】成年後見制度に関心を持って―。町内の市民後見人グループ「えがおの輪」(藤井勝敏会長、19人)が制度PRの創作劇を12月6日、町中央公民館で上演する。演劇の未経験者が大半で、試行錯誤を続けて脚本を書き、演出も行う。本番を間近に控え練習に熱が入っている。

同制度は、認知症や障害などで判断能力が不十分な人の財産管理や契約などを後見人が支援するもの。町が昨年、後見人養成講座を開き、制度に興味を持った受講生が「えがおの輪」を結成。利用がまだ少ないことから、広く周知しようと創作劇を思い付いた。

劇の題は「後見だよ!全員集合」。多くの人に親しんでもらおうと、バンド「ザ・ドリフターズ」の人気テレビ番組をモチーフに悪徳訪問販売員からお年寄りを守る市民後見人の姿を描く。脚本と舞台監督を担当した農業井出直美さん(49)は「難しい法律用語を分かりやすい言葉に置き換えるなど苦心した」と話す。

農業や退職者ら50代から70代の出演者8人はみな演劇初体験。10月から始めた週1回の練習以外も、家族相手に稽古するなどして本番に備えてきた。出演者以外のメンバーも大道具や衣装などの裏方を担当し、グループ一丸で舞台の成功を目指している。藤井会長は「劇を通じ多くの人に成年後見制度に関心を持ってもらいたい」と話す。劇は福祉イベントの一つで、12月6日午前11時20分から約20分間。問い合わせは町社協(電)0156・22・8320へ。(牧之段英樹)