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後見受任時に、配偶者が数年前に亡くなっていた。
その後、各種手続きに忙殺されて多くの時間を費やした。
金融機関の数と預金口座が半端ではない。
保険会社との契約も多くあり、長期入院、体調悪化、寝たきり状態、転居など余りに多くの事が重なる。
それでも、まだまだ手続きは道半ばに至っていない。
受け取れるものが沢山あるのは分かっているのだが、後見人という立場で動くとなると不自由でご本人は動けない状態が続く。
少しずつだが、慣れもあって準備するもの、成年後見制度を理解できていない相手だと分かると次善の策が浮かぶようになって来た。
そんなさ中、いよいよ遺族年金手続きまで辿り着いた。
年金機構に行って、窓口にて相談内容を告げて順番を待った。
相手は、社会保険労務士で成年後見制度をよく理解してくれていて、その苦労も共有して頂き説明も成年後見人の立場に立った内容だった。
財産管理の大変さも理解してくれていて、手続きも遣りやすいように委細に亘っていた。
そして、受け取れる金額とこれまで請求していなかった額、つまりまとめて受け取れる額をプリントアウトしてくれた。
多額になることが分かり、また、月額にしても現在受け取っている額の倍額以上になるとのことだった。
夫が死しても、妻を守る結果となった。
それにしても、成年後見人が付いていなかったらこの方は請求する権利を行使できなかった。
遺族年金の制度を知らずに、数年間過ごしていた訳だ。
世の中に、このような方は五万といるだろう。
先日の、消費税増税に合わせた臨時福祉資金の申請と同じように、知らずに何もできない多くの高齢者が居る。
その多くの方のためになお一層活動したい。