ニュース・お知らせ
「しものせき後見人支援プロジェクト」
2014年08月11日 赤い羽根共同募金会
近年、障がい者や認知症高齢者における高額な悪質商法や財産侵害の被害が増え、身寄りのない認知症高齢者が老人ホームへ入居したいときに契約ができないという問題、障害者の親の高齢化が進む中での親亡き後の問題なども深刻化が増すなか、これらの問題への対策となる「成年後見制度」への関心が高まってきています。特に、お金がないケースやトラブルが多いケースなどは、専門職の成年後見人等が支援を請け負うことが困難であり、支援者不足に陥っています。また、高齢化に伴って認知症高齢者が増え、ニーズの増加による成年後見人等の受け皿不足も懸念され、成年後見制度のセーフティネットづくりに関する取組が期待されています。しかし、それらへの対策のための財源不足もあり、県内各地で十分な対策が行われてこなかった現状があります。
そこで、この度、成年後見制度のセーフティネットづくりが必要だと思っている市民、成年後見人等の受け皿となる社会福祉協議会、じぶんの町の福祉課題を解決する寄付金を集める赤い羽根共同募金が連携し、「成年後見難民ゼロの街」を目指す「しものせき後見人支援プロジェクト」のプロジェクトチームの発足式が行われましたので、お知らせします。
本プロジェクトは、宇部市の一口後見人プロジェクトを参考にし、更に発展させた企画であり、市民のボランティアは募金活動を中心で行うものではありますが、その他にも広報活動、要支援者への支援活動など、「成年後見難民ゼロの街」の実現に必要なあらゆる活動をボランティアで行い、下関の成年後見に関係するセーフティーネット作りを市民の力で推進していくものです。
この企画は、宇部市の一口後見人プロジェクトの取組に感銘を受けた株式会社ルナーの林社長が下関市社会福祉協議会の相談し、実現したものとなっており、認知症患者や知的障害者の家族会、福祉施設関係者、弁護士・社会福祉士・行政書士等の専門家、大学生、企業職員など、呼びかけで集まった21人のプロジェクトメンバーでの出発となります。
ロゴマークや寄付つき自販機、Tシャツなどのデザインは、東京で活躍する下関市出身のフリーデザイナーの本保氏が故郷を思って無償で手掛けたもので、発足式では、ロゴマークの贈呈も行われました。