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財産申告の無かったはずなのに、突然ご本人がポツリと漏らした「自宅の押し入れに金庫があります。」
から始まった。
「運べますか。」
「ちょっと、無理です。」
「金庫のカギはありますか。」
「ありません。」
から始まった。
概ね1年。昨年の暑い夏、自宅門扉の壊されていた錠前を鍵屋を呼んで開けることから始まった。
出て来たものは、全て私にとっては古文書だった。
周辺では誰も読めない、習字の師範に解読を頼んでも、自我流で崩して書いてあるので読めない。
悪戦苦闘するが、時間ばかり過ぎて行く日々。
仕事は終わりました。
35筆という膨大な宅地、山林、田畑、家屋。
しかも古文書のような大正初期に交わされた売買契約書や権利書を解読しながら追っていく業務。
何のことはない、家庭裁判所に何度も要求されて仕方がなく飛び込んだ法務局で簡単に教えてくれた。
案ずるより産むがやすし。
最近の行政は優しい。
まるで、横溝正史の「金田一耕助」世界でした。
お蔭さまで、終わりました。
次は、鑑定に移ります。






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