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後見受任後ひと月経過した被後見人の実績報告を作成するのに担当者を厳しく指導した。
これから、日本の経済状態が悪化してまず後見人として活動していく自分たちの生活がどう変わっていくか考えてどのように対処するかが自分たちの課題でもある。
自分たちの生活が安定せずに、他人の財産管理や権利擁護はできない。
いま、与えられて生活の糧となっている主たる業務を遂行しながら、なお、これからの糧となるはずの後見業務を確実に自分のものにして行きたいと思うならば関わり始めた今が一番大事な時だと、心を鬼にしてダメ出しをした。
やっと実績報告書が形になり自分が思う表現や様式が、果たして受け取る側に伝わるか、相手が作成した者に聞かずして理解できるか、それを考えないといけない。
受け取る側とは、家庭裁判所の書記官だ。
前回の報告が昨年の5月だ。少し遅れたので、大阪家庭裁判所に持参させた。
いつもだったら私が連れて行くのだが、一人で行くように指示した。不安のまま出発。
戻って来た時には、いつもの明るい笑顔だった。
今年度から、担当した特定非営利活動法人ゆうかりの会員には報酬を支払うことにした。
報酬を得るということは、どういうことなのかがこれでも理解できると思う。
受任して、財産管理を行って貰ったが、戻って来た担当者の彼女の報告が嬉しかった。
担当書記官から、
「報酬付与の申し立てをしないんですか、する時にはこの様式で行って下さいと言われて頂いてきました。」
に付け加えて
「すごく優しい、綺麗な方でした。」
と、行く時とは異なって余裕のある言葉があった。
それにしても、僅かなと言っても私どもが財産管理をして1年でサラリーマンの2ヶ月分程度の財産の増額だったが、報酬付与の申し立ての手続きを言われるとは、嬉しい限りだ。
着実に私どもの「特定非営利活動法人ゆうかり」の実績が浸透している。
成年後見事業に関わって1年強経過したが、会員として活動している彼女らの成長は早い。