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この「市民後見」という世界に触れてなお一層想いを抱いたのが先達と呼ばれる地位にいる人達が残した呪いだ。
一体、どんな人材を作ろうとしているのだろうか、と強く疑問が残る。
自分がいまこの業務に携わって、何が職業後見人と比較して劣っていて何が凌駕しているのかを考えている。
先達は最初から、その「市民後見」をしたいと思って学習を始める人が持っている能力や経験を殺そうとしている。
それは、先達が新たな意欲を持って社会に貢献しようとしている人達が自分たちを超えてしまうと、先達としての地位が無くなるからだ。
実際に、個人ではやることのない様式やその書き方等ばかり養成して、実践をなおざりにしている。
実践を積みながら、如何に関わっていくかの教育がなされていない。
現状についての教育や情報がなく、養成が終わってからどうしていいのか分からず時間を置くと意欲が無くなり関わる機会に皆無になる。
単なる、この分野に参入することを目論む業者の教育機関なりつつあるとの話も聞く。
例えば、昨日、被保佐人が緊急入院を余儀なくされて施設から病院に向かう時に、保佐人として入院手続きに関わって欲しいとの要請があったが、弁護士や司法書士のどの程度の方が駆けつけるだろうか。
また、数日後、体調を崩されている被後見人のカンファレンスが行われるので、被後見人の意思の代弁者として出席要請があったが、どの弁護士が介護や医療のカンファレンスに出席して、一番優先される被後見人の代弁をすることができる知識があるのだろうか、と思った。
単なる資格や名称では全うできない分野がある。
そのようなことを教育に入れる後見人養成講座を22日から開講する。
当「特定非営利活動法人ゆうかり」の多くのスタッフが、以前受講した内容に多くの疑問を抱いていたので再教育も兼ねて参加させて、3年後に、建てた目標の達成に突き進む。