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DATE
2014/05/03

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成年後見人のプロフェッショナルになるための試練

成年後見人に選任されて1年が経過した被後見人の言動をどう受け入れるか悩んだ1年間だった。

人権擁護と現実の生活との狭間で、どのような判断をするのかが問題だった。

悩んだ時には動かずの基本理念をもって、被後見人の利益第一を考える。

公的な住居に住み、家賃の負担が軽度だ。

担当してから、確認された借り入れが二箇所。

督促状を隠匿して、我々の目に触れないように図っていた被後見人の勝ちだった。

不明な支出があり、金銭管理することによりそれをブロックし毎月結構な額の金額が通帳に残るようになった。

以前から、気になる異性がいてその近くに転居したいと、本当の理由を隠して何度も訴えて、時には大声で怒鳴り介護サービスの者さえ怖がる時もあった。

金銭に余裕が出来たとはいえ、転居するとなると現在の家賃の数倍になる。

「借り入れを返すの先決だ」

と、いくら言っても

「借りた覚えがない」から始まって、「返さなくて済んでいたのに、後見を頼んだら返さなければ行けなくなった」と恨む。

確かに、余裕は出来たが、長いあいだ高くなる家賃を支払って行くとなると厳しい余生になる。

時には、希望を叶えてあげようかと思ったりもするが、まだ、人間として借入れたお金を返すのが当たり前だと諭している。

しかし、このまま行くと折れそうな気がする。