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先日、当事務所のポストに1枚の名刺とメモが入れてあった。
半月前に申し立てをして、寝たきりなので、先日家庭裁判所の書記官が被後見人自宅まで調査に来て手続き上は済んでいた。
ただ、その数日前、元の貸主から
「土地を売却したので他の事業者に家賃支払うことになる。」
との連絡があった。
それから半月以上新たな所有者から一向に連絡がない。
そして、事務所ポストに入っていた名刺は聞いていた名称とは全く異なるものだった。
加えて、新たな月に入っても家賃請求がなされない。
立ち退きの匂いがして来たので、その旨を家庭裁判所に報告していた。
その名刺の主との話し合いが、13日の日曜日午前中とのことも家庭裁判所に報告していた。
事務所に入って来た人物は、話を簡単にして合意書というものを出した。
何を言っているのかよくわからない、曖昧に話をする言葉に立退き解体の意味合いを感じた。
合意書なるものを良く見る。
どうやら、この来た人物は新たな所有者の代理人のようだった。
「行政書士」の名刺を出して確認すると、やっと素性とか目的とかを話し出した。
当初の合意書を出して説明もなしに、被後見人代理人として署名と印鑑をくれと言っていたのだが一蹴した。
「本人に見せて確認するので、その合意書を預からせてくれ。」
と、言ったが、渡せないと言って仕舞い込んだ。
契約書の借地年数などの確認をすると、
から。」
という。
被後見人も持っていない。
私もやっと自分の立場を説明し、
「今日の交渉内容を家庭裁判所に報告することになっているので。」
と、言うとやっと説明を始めた。
周辺の取り壊しまでは決まっているようだ。
家賃の支払いを申し出ると、やはり
「立ち退きまでの期間、約3、4ヶ月は要りません。」
立ち退きの保証や経費などの負担を求めると、説明がありある程度の金額を提示してきた。
現在のご本人の状態や、医療設備がある有料老人ホームなどへの転居費用、保証金費用などが必要になるとの説明を行った。
突然、降って湧いたような話に戸惑っているのだが、被後見人に報告する前にある程度の案を煮詰めてから話をしようと思う。
後見人に選任される前に、候補として話を聞いたが。
交渉事が入って、果たして特定非営利活動法人が後見人として選任されるかが不安になった。
ただ、救いは行政書士の資格が裁判所においてどう加味されるか。