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寝たきりのご本人の、後見申立のヒアリングを行った。
最後の難関である、ご本人の経歴だ。
無援社会の典型とも言える、環境に置かれていてご本人にしか聞けない経歴、生活歴だ。
遠くふるさとを離れて都会に出て来た。
項目に従って聞くが、最終学歴、故郷を出て来た年やその時の年齢が思い出せない。
結婚した歳も思い出せない。どこに最初住んだかも思い出せない。
後見相当の診断ではあるが、ある程度のや記憶は残っていて会話が成り立っているのでそれは覚えているかと思ったが、残念ながら全く思い出せない。
後見の説明は、何度もしているのでその点の理解はもらった。
最後に、申し立てが本人なのだが申立書に署名捺印を押す段階になって困惑した。
頚椎に障害があり半身不随なので、指に力が入らない。
法務局にて取り寄せる、登記されていないことの証明書を受ける代理受領の委任状にも署名捺印を頂かないといけない。
体調が良い時は、何とか文字を書ける時もあるのだが、今日は本人も頭が痛いとの申し立てがあり断念して後日と思った。
「介護事業所の責任者さんに書いて貰って。」
と言うご本人の言葉に、その責任者の手を借りて手を添えて貰って声掛けをして貰いながら、文字を思い出してゆっくり書いた。
ほとんど解読ができないような文字になってはいるが。ご本人の署名には違いない。
ようやく二つの書類に署名捺印を頂いて、ようやくご本人から頂く書類関係は終わった。
週明けに法務局に行って「登記されていないことの証明書」を頂いてくる。




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