ニュース・お知らせ
被保佐人の実質1年間の事後事務報告書の作成が終わった。
すかさず、家庭裁判所に送付手続きを取った。
作成を始めてから、いろんな業務と重なって相当日数を要した。
単純な生活支援、金銭管理程度ならすぐに終わるのだが余りに判断の悩む事例が多発してしまって。
それまで、面倒を見ていたという方の素性が分からない。その方が亡くなって、親族が引き継いでいたようだが引き継ぎ時点で金銭の残金がほとんどなかった。
年金が入るまでの2ヶ月間の施設への支払いができない。入金されるまで私が立て替えた。
二ヶ月分の年金入金があった時点で、最初の報告を家庭裁判所に行った。
しかし、その時の残高には手を付けていないので通帳記帳時点ではそのままそっくり残高として残っていたが、実際は私が立て替えていた施設支払いの2ヶ月分などが隠れ債務としてあった。
その時点の残高と今回の、1年後の報告残高を見ると当然減額されている。
その間、施設内で転倒して骨折、通院などは外部委託だ。補装具の購入などをする。
説得して自宅に戻ると、門扉の鍵が壊されている、金庫の鍵が紛失している。
鍵屋さんを呼んで金銭が掛かる。
老人保健施設から一時退去で、新たな有料老人ホームに入居してかなりの負担が発生する。
以前の面倒見た方が隠していたのか、数年前からの固定資産税の督促状が届く。
毎月の支払いと年金額の差がほとんどなく、マイナスにな無いように細心の注意を計っても突発的な支払いが生じるアクシデントがあるのは高齢者として当たり前のことだ。
段々と、金銭残金が心配になって普段の日常経費を負担してまだ精算をしない金額が多くなってくる。
それでも、1年前より減っているので後ろめたい気持ちになる。
交通費もまとめて貰おうと思っていたが、全く受け取っていない。
金庫から出て来た権利書をどうするのが良いのか、家庭裁判所に判断を仰ぐ文書を送付した。
しかし、あとから思えば結論を出してからその判断に、裁判所の判断を仰ぐほうが良かったのかと思いもした。
不動産評価額鑑定でも相当の金額が掛かるし、売却できないような土地や建物であったら固定資産税を払い続けるしかないのか。
被保佐人の年齢を考慮して、もしという時にはその財産をどうするのか。
ひとりひとりの方の後見や保佐で色々学ばせて頂いている。
この仕事しか向かう方向は無いと判断している。