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DATE
2014/02/05

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認知症入居者から1千万円詐取 準詐欺容疑で「ふれあいの家 浜町」元管理者ら3名を逮捕

後見人がついていれば、防げた可能性があります

福岡県警察本部若松警察署は27日、北九州市内の認知症高齢者用グループホーム「ふれあいの家 浜町」(同市若松区浜町2-7-6)に入所していた認知症男性利用者(83)から約1,000万円をだまし取ったとして、同グループホーム元施設長、松尾光信容疑者(48)=同市小倉北区高尾=を準詐欺の容疑で逮捕した。

このほか同時に逮捕されたのは、介護職員・矢野みゆき(52)=同市八幡西区藤原4=と介護職員・寺田香(30)=同区永犬丸2=の両容疑者。松尾容疑者ら3人の逮捕容疑は、同グループホームに勤務していた2010年8月18日、同市若松区内の郵便局に入居男性を連れて行き、男性の口座預金から現金1,000万円を引き出させ、その場でだまし取ったとされる。

なお若松署では今のところ、3人が容疑を認めているかどうか認否について明らかにしていない。

不正が発覚したのは2012年5月ごろ。グループホーム施設関係者から若松署に「経理に不審点がある」とする情報提供が寄せられ、関係者らに事情聴取など捜査を進める過程で明らかとなった。

同ホームを運営する協栄興産株式会社(彌登章社長、福岡市早良区百道3丁目13-30)は、すでに3人を懲戒解雇したうえ、運営資金を横領した疑いでも被害届も出している。3人はホームを辞めているが、矢野・寺田両容疑者については別の介護施設で働いているという。

県警では今後、ほかの利用者にも同様に詐欺した疑いもあるとして、詐欺・横領した金銭の使途や余罪について調べを進めていく方針だ。