ニュース・お知らせ

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DATE
2014/01/21

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30日の大阪府コミュティカレッジでの「成年後見」講義に際して

今日、事務局の方が見えてレジュメや資料の説明を行った。
基本的な流れとして、成年後見を活用された方の具体的な事例を中心とするが
やはり、国が進めている地域包括ケアの理解が必要となる。
地域包括ケアは、市民個々が理解して初めて成り立つ。
その一部として権利擁護事業があるので、受講生のみなさんが参加される意識を持てるようにするのが主眼だ。
そのうえで、最近の振り込め詐欺やオレオレ詐欺、投資詐欺だけでなく多くの新たな詐欺事件を披瀝して
有効な予防手段は、近隣のコミュニケーションであるとの仮説の上での成年後見事業。
そして、みなさんが動くことによって地域活性化に繋がり、ソーシャルビジネスが生まれることにつなげるつもりだ。
参考に、東京都の地域包括ケアのイメージと、世田谷区の地域包括ケアのモデルを出すつもりだ。
そして、一歩進んで自分たちも活動したいとなったら、市民後見人養成講座の案内をするつもりでいる。
高齢者の地域生活のイメージ
元気さん さりサポートさん サポートさん
地域で暮らし続けるための助走期間 自分らしく暮らし続けるための準備期間 自分らしく最期を迎える準備期間
身       体 ・ 生       活 身体の状況 概ね元気 在る程度支援してもらえば、自分でやれる だんだん不自由になり、医療・介護のお世話に。しかし、自分でやれる部分も。
特徴 これまでの勤めの場の喪失、人のつながりの変化(自分を生かせる場の模索) 近隣の見守りにより、基本は自分の力で生活する。       公的な支援を受ける場合もある。 介護保険などの公的なサービスの利用を前提に、近隣の助け合いに支えられ生活する。
生き方、死に方の意向表明 (地域・家族・自分を知る時期) 最期をどこで過ごしたいかイメージする 最期について自分の意思を明確に記載し、状況の変化により内容を更新しておく(エンディングノート等)
地域生活に必要な要素 住まい 問題:身体の障害状況により、これまでの住まいにそのまま住み続けることが困難になる。
水周り(特にトイレ)の改修(要介護になっても自宅で住み続ける視点で改修)する時期 早めの住み替えをするか、しないか、決断する時期 サポートを受けやすい住まいに居住する時期
在宅医療 問題:地域で安心して医療を受けるために、近所のかかりつけ医を見つける必要がある。
かかりつけ医の確保 かかりつけ医による診察(通院) 在宅医療(訪問診療・往診・通院)、入院治療
介護保険サービス 問題:地域生活の継続のために必要な、包括的・随時的なサービス提供が十分でない
主に、予防サービス、居宅サービスを利用 施設入所サービスを利用するケースも出現
生活支援 問題:介護保険サービスでは、家事や生活にかかわる支援がまかないきれない。
家族、又は友人や近隣による生活支援サービス(見守り、配食等)による支援、財産管理(地域福祉権利擁護事業)、成年後見 家族、又は生活支援サービス(ヘルパー、配食等)による支援、財産管理(地域福祉権利擁護事業)、成年後見
楽しみ・生きがい、ふれあい 問題:高齢化による体力の低下や、行動範囲・人間関係が狭まることにより、引きこもりになりやすい。       (自分らしく暮らし続けるために生きがいとなる活動が必要)
第2・第3の仕事に従事、サークル活動、サロン活動、自治会、ボランティアの始まり(地域の担い手)、人的ネットワーク構築 地域貢献事業、サークル活動、サロン活動、自治会、ボランティア、人的ネットワーク構築・活用(介護予防や通所介護における人のつながり) サロン活動、通所介護における人のつながり、人的ネットワーク構築・活用、(サークル活動、自治会、ボランティア)
注意事項 ※1 認知症、世帯構成によりさらに類型化される。 ____ ※2 世帯構成は、単独世帯又は高齢者夫婦のみ世帯を想定している。 ____ ※3 認知症については、東京都認知症対策推進会議の取組による。