ニュース・お知らせ

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DATE
2013/12/08

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後見を受ける人々の自由

施設に入所した、私が後見人候補として緊急対応した方。

毎週カラオケと買い物が楽しみだった。

ほぼ完全な認知症症状を持っている本人だったが、カラオケ大会で優勝するくらいの実力がありその記憶が少しは残っていた。

しかし、11月から施設より外出にストップが掛かった。

ノロウイルスやインフルエンザへの感染の恐れだ。

施設運営の観点から、当然のこととして受け入れた。

その代わり、いつも対応しているヘルパーさんによる施設内での話し相手などの時間を確保して貰った。

方や、その施設でお世話になっていたご本人。

ルールにより、一旦有料老人ホームへ移った。

今までの24時間介護状態から、必要なときだけ時には有料のサービス体制となった。

細かいことなのだが、テレビがない、食事介助がない、入浴介助がない、食事をする時も個々の部屋ですることが多く話し相手がいない。

余りの環境の変化に、前の施設に帰りたい、と入居当日から言っていたと聞いた。

NPO法人へ自費での話し相手などの援助を毎日数時間入れるように依頼。

金銭的には全く余裕がなく、年金と有料老人ホームの経費が同じだがこれまで留保してきたものがあり、少しの期間は大丈夫だ。

公的施設と民間施設では大きな差がある。

自由になれないご本人と、自由になれたご本人。

特に、民間施設においては介護職員が大きく不足して適切なサービス提供が行われていないと聞いている。